イスタンブールの見どころ

トルコ最大の都市イスタンブール。ビザンツ帝国時代の最高傑作と評価された「アヤソフィア」。
世界で最も美しいと称された「スルタンアフメット・モスク(通称:ブルーモスク)」など。
また、今でも多くの人で賑わう伝統的市場「バザール」など、エネルギッシュな街です。
イスタンブール旅行でぜひ訪れたいスポットをチェックしましょう!

1アヤソフィア

ビザンツ帝国時代の537年に建設されたキリスト教の大聖堂「アヤソフィア」は、イスタンブールを代表する観光地です。1985年に世界遺産「イスタンブール歴史地域」として登録され、「アヤソフィア」もその一部に含まれており、毎年各国より多くの観光客が訪れる人気スポットです。高さ約55メートル、直径約31メートルもある巨大ドームを保有するバシリカ式聖堂は、6世紀初頭の建築技術からみると優れた構造となっており、ビザンツ建築の最高傑作と評価されました。なお、2020年7月時点で現大統領(レジェプ・タイイップ・エルドアン)の声明により、モスク化(イスラム教礼拝所)として機能させると発表し、博物館としての運営が停止した状態である。

2トプカプ宮殿

「トプカプ宮殿」は、北は金角湾、東にボスポラス海峡、そして南にマルマラ海と三方向に囲まれた小高い丘の上に建てられ、かつて15世紀中頃から19世紀中頃までオスマン帝国の君主が居住していた宮殿です。トプカプとは「大砲の門」を意味し、宮殿内のボスポラス海峡側に大砲があったことから、その名がついたと言われております。敷地面積約70万平方メートルの広大な敷地を保有する宮殿は、現在博物館として公開されており、「トプカプの短剣」、「スプーン売りのダイヤモンド」など多くの品々が展示されている宝物館では、オスマン帝国繁栄時の歴史を体感することができます。

3ボスポラス海峡

アジア文化とヨーロッパ文化の境界線となる「ボスポラス海峡」は、南北に約27キロメートル、黒海とマルマラ海(エーゲ海北)を繋ぐ、古くから海上交通の要衝として機能してきたところです。両岸の全域はイスタンブール市の行政区内となっており、トルコ最大の都市として、世界で唯一アジアとヨーロッパの両方にまたがることで有名です。両岸の交通手段として、定期船(イスタンブール市民の足)、及び3つの車道用の橋(7月15日殉教者の橋、ファーティフ・スルタン・メフメト橋、ヤウズ・スルタン・セリム橋)が架けられており、車道用、鉄道用の海底トンネルも開通しています。海峡クルーズ船に乗って、イスタンブールの新市街、旧市街を一望するクルーズツアーもおすすめです。

4ガラタ塔

「ガラタ塔」は、イスタンブールのカラキョイ地区にある石造りの塔です。塔の高さは約66.9メートルの9階建てで、小高い丘の上にあるため、イスタンブールの街を360度のパノラマビューで一望できる人気の観光スポットの一つです。塔は6世紀初頭に建てられたと言われているが、13世紀に第4次十字軍によって破壊され、14世紀にジェノバ人が再建しました。塔内にはエレベーターも設置(7階部分まで)されており、残りの2フロアを階段で上がると、最上階にはカフェテラス、1フロア下(8階)にはレストランもあり、街を一望しながらゆっくり食事を楽しむこともできます。新市街地区のランドマーク的な存在でもある「ガラタ塔」は日々多くの観光客が訪れる場所となっています。

5ドルマバフチェ宮殿

イスタンブールの新市街の北東郊外ベシクタシュ地区のボスポラス海峡に面した埋立地に位置する「ドルマバフチェ宮殿」は、1843年にアブデュルメジト1世の命によって宮廷に仕えるアルメニア人建築家によって設計された宮殿です。従来あった木造宮殿を取り壊し、1843年に着工、1856年に完成し、オスマン帝国の最後の皇帝(メフメト6正)が退去するまで、トプカプ宮殿に代わり王宮として利用されました。現在はトルコ共和国の迎賓館として利用されている他、観光客にも1日の入場人数制限を設けて一般開放(入場料が必要)されています。

6ブルーモスク(スルタンアフメット・モスク)

世界で最も美しいと謳われたモスク「スルタンアフメット・モスク」は、イスタンブールの旧市街地区にエリアにあります。美しい6本のミナレット、直径約27.5メートルのドームを持ち、内部は青色の装飾タイルやステンドグラスで彩られていることから、通称「ブルーモスク」とも言われております。1985年に登録された世界遺産「イスタンブール歴史地域」の歴史的建造物郡の一つで、現在はイスラム教徒の祈りの場所として利用されています。モスク内は神聖な場所ということもあり、入館の際は服装(派手な色、及び露出がある服装は好ましくない)にも気を配ることが重要です。館内は絨毯も敷かれており土足禁止です。

7活気溢れるバザール

イスタンブールには伝統的な市場が2つあります。旧市街中心部にある「グランドバザール(トルコ語:カパル・チャルシュ)」、アジア側エミノニュ地区にある「エジプシャン・バザール(トルコ語:ムスル・チャルシュ」とどちらも活気溢れるイスタンブールを代表する市場です。特に、およそ550年以上の歴史を持つ巨大な市場「グランドバザール」は敷地面積約3ヘクタール、60を超える路地、約4,000軒以上の店舗が立ち並ぶ賑やかな場所です。伝統的な工芸品(トルコ絨毯、トルコランプ、モザイク柄の陶器など)の他に、スカーフなどを取り扱う服飾店など、雑貨集め、お買い物好きにはたまらない掘り出し物がたくさんあります。また、スパイス、ハーブを取り扱うお店も多く、イスタンブール旅行には外せない観光スポットの一つです。

8地下宮殿(バシリカ・シスタン)

「地下宮殿」の通称で呼ばれている「バシリカ・シスタン」は、東ローマ帝国時代に造られた大貯水槽です。現存する当時の貯水池としては最大の規模を誇り、現在は観光客向けに公開(入場料は別途要)されており、「イスタンブール歴史地域」として世界遺産にも登録されています。宮殿内は、奥行き約140メートル、幅約70メートル、高さ約9メートルの大きさで、336本もの大理石の円柱で支えられた造りとなっています。宮殿内の見どころの一つ「メデューサの首」です。宮殿内に2体あり、1体は横向き、もう1体は上下逆さまになっているのが特徴です。薄暗いライトが照らされた内観はとても神秘的で、まるで洞窟内を探検しているような気分になることもできます。また、今でも地面には水が溜まり、魚も泳いでいることから、人々はここで水を汲み、魚釣りをしていたという説もあり、当時の生活の様相を知ることもできます。