カナディアンロッキーの見どころ

7つの自然公園(4つの国立公園、3つの州立公園)から成る「カナディアンロッキー」。
カナディアンロッキー旅行でぜひ訪れたいスポットをチェックしましょう!

1バンフ国立公園

バンフ国立公園は、カナダで最初に国立公園に指定された国立公園発祥の地であり、近隣の国立公園と共に「カナディアンロッキー山脈自然公園群(7つの保護区のひとつ)」として、ユネスコの世界遺産に登録されています。バンフの町を中心に、この地ではハイキング、キャンプ、乗馬、スキーなどが楽しめる山岳リゾートとして各国より多くの観光客が訪れる場所です。また、雄大な自然の中には、たくさんの野生動物が生息しており、エルクをはじめ、グリズリーベア、ムース(ヘラジカ)、ビーバなど見ることもできます。なお、バンフ国立公園に入園する際には、パークパス(入場許可証)を購入する必要がありますが、こちらのパスを所持をしていれば、近隣の3つの国立公園(ジャスパー国立公園、ヨーホー国立公園、クートニィー国立公園)へも期限内であれば何度でも立ち入りが可能です。

2ジャスパー国立公園

カナディアンロッキーの自然公園の中では最大面積を誇るジャスパー国立公園には、太古から現在に続く壮大な大氷原、手付かずの雄大な自然の中で生息する多くの野生動物など、癒やしを求めに各国から多くの観光客が訪れる随一の自然公園のひとつです。公園の南半分をほぼ南北に走る全長230キロメートルの国道93号線「アイスフィールド・パークウェイ」には、コロンビア大氷原の壮大な氷河群が姿を見せます。また、アクティビティも活発で、夏季シーズンは切り取った渓谷の壁を降りていくスポーツ「キャニオニング」、アサバスカ渓谷のハイキング、乗馬体験に加え、夜になれば満点の星空鑑賞もできます。冬季シーズンは王道のスキー、スノーボードなどウインタースポーツを思う存分満喫できます。

3コロンビア大氷原

コロンビア大氷原は、レイク・ルイーズからバンフを繋ぐ国道93号線「アイスフィールド・パークウェイ」のハイライト、総面積約325平方キロメートル、氷の厚さは約350メートルに及ぶ巨大な氷河です。人気オプショナルツアーのひとつ「コロンビア・アイスフィールド・アドベンチャー(雪上車ツアー)」に参加すれば、巨大なタイヤの「アイス・エクスプローラー(雪上車)」に乗って、氷河の上まで移動し、実際に自分の足で歩く体験ができます。雪上車の発着ポイントには、カフェテリア、レストランお土産店など充実した施設となっております。なお、雪上車にはトイレ設備がないため、ツアー参加前に施設内で済ましておくことをおすすめ致します。

4スカイウォーク

2014年5月にオープンした新アトラクション「正式名称:グレイシャー・スカイウォーク(Glacier Skywalk)」。高さ280メートルの全面ガラス張りの遊歩道「ディスカバリー・ヴィスタ(長さ約35メートル」を歩くことができる、スリル満点のアトラクションです。スカイウォークまでの行き方は、コロンビア大氷原のビジターセンター(アイスフィールドセンター)にてチケットを購入し、指定のバスに乗車して約10分、到着したらオーディオガイド(日本語対応あり)を聴きながら、ディスカバリートレイルを歩けば辿り着けます。「コロンビア・アイスフィールド・アドベンチャー(雪上車ツアー)とのセット料金のツアーもありますので、時間に余裕があれば両方楽しむのもおすすめです。

5サルファー山

サルファー山は、バンフの町を囲むゴート山脈(Goat Range)の一部で、山頂(標高2,285メートル)の展望台までは、「バンフ・ゴンドラ」が運行しています。山頂にある展望台からは、360度パノラマの絶景が広がり、3,000メートル級の美しい山々を見渡すことができます。山頂付近から遊歩道を使って、1903年当時の「気象観測所」がある、サンソン・ピーク(Sanson's Peak)まで歩いて行くこともできます。遊歩道の途中でリスやビッグ・ホーンなど野生動物を見かけることもあります。また、山頂駅が2016年8月にリニューアルされて以降、レストラン、カフェなどの施設なども建てられ、風景を見ながらのんびりと楽しむこともできます。

6アッパー温泉

アッパー温泉は、サルファー山の中腹にある温泉施設です。日本の温泉とは少し異なり、湯の温度もややぬるめ(37~40度ほど)です。また、源泉自体を消毒して使っているため、温泉プールのような感覚です。温泉施設の周囲には、針葉樹林の森に囲まれ、自然美溢れる山々を見渡しながら、のんびりできるところが見どころのポイントです。施設内には監視員も常駐しており、安全面に関しても徹底しています。なお、温泉に浸かる際は、水着着用が原則ですが、水着・タオルレンタル、ロッカーなども有料でご利用いただけます。年中オープンしている施設ですが、10月中旬~下旬はメンテナンスのため、一時休業します。

7モレーン湖

モレーン湖は、バンフ国立公園内にある標高約1,884メートルに位置する氷河湖です。「テン・ピークス(Ten Peaks)」と呼ばれる山々に囲まれ、青い湖、青空、白い雪とのコントラストは大変美しく、かつてカナダ国内で旧20ドル紙幣の図案にも採用されていました。湖の周辺では、ハイキング、写真撮影など楽しむことができ、綺麗な遊歩道が整備されていますが、頻繁に野生動物(グリズリーベアなど)が出没することもあり、都度規制されることがあります。モレーンは「氷河の雪解け水によって運ばれた堆積物」の意味から名前の由来となっていますが、実際には湖南岸の岩壁が崩れ氷河で運ばれてきた説があり、モレーンではないという説もあります。夏場のピークシーズン(6月下旬あたり)は多くの観光客が押し寄せ、近隣の駐車場は満車になるため、早朝の時間帯に訪れるのがおすすめです。

8レイク・ルイーズ(ルイーズ湖)

レイク・ルイーズ(ルイーズ湖)は、ビクトリア王の娘ルイーズ王女に因んで名付けられた風光明媚な湖です。湖面は神秘的なエメラルドグリーンに彩られており、湖面がこのような色に変色する理由としては、氷河から解けだした水に含まれる岩粉によるものだと言われています。カナディアンロッキーのハイライトのひとつとして、湖の周辺ではハイキング、登山、乗馬のほかに、湖上ではカヌーなどアクティビティも楽しむことができます。また、冬場を迎える11月以降は、寒さが増すとともに、湖面は凍結し、辺り一帯は雪に覆われ、スキー、スケートなどウインタースポーツが盛んになります。湖畔に佇むエレガントなホテル「フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズ」からの湖と山々の絶景はここでしか味わえない体験ができます。