かつてクライストチャーチ市民の交通の足であった「クライストチャーチ・トラム」は、現在では観光名所の一つとなっています。市内有数の観光地（大聖堂広場のジャンクション、エイボン川、カンタベリー博物館、ニュー・リージェント・ストリートなど）付近に停車、及び停留所は17ヶ所にわたり、のんびりと市内散策するにはオススメの交通手段です。トラム周遊パス（NZD25.00/人）を購入すれば当日に限り、何度でも乗り降りが可能です。親切な運転手さんのアナウンスによるガイドツアーも魅力の一つです。

市内を流れるエイボン川では、英国文化ならではの「パンティング（船遊び）」をすることができます。エドワード朝時代から受け継ぐ伝統的な衣装を身にまとった船頭さんが長い棒を竿にして、優雅な川下りを満喫できます。四季に応じて、辺り一面の木々、花々が咲き乱れる光景がパンティングの醍醐味の一つです。出発地点はケンブリッジ・テラスにあるボートシェッドより、約30分間の川下り/有料：NZD30.00/人（2020年8月現在）となっております。

街のシンボルでもあったクライストチャーチ大聖堂が、2011年におきた「カンタベリー地震」により崩壊、そして修復不可能となった為、仮設の大聖堂として、日本人建築家の坂茂（ばん しげる）氏によって手がけられ、建てられました。着工から約2年を経て、2013年8月にオープンし、現在では礼拝、コンサート、イベント会場としても利用されています。この教会の建築の特徴として、屋根には表面に特殊加工されたボール紙製のチューブを使用しているほか、内部の祭壇や椅子、正面に飾られた十字架なども紙素材を使用しています。

クライストチャーチ市内中心部にある総面積約165ヘクタールの「ハグレー公園」は、東京の日比谷公園の約15倍の広さで、園内には緑豊かな木々、植物園、スポーツ施設（ゴルフ、テニスコートなど）も完備しており、散歩、ジョギングを楽しむことができる、市民の憩いの場所です。日本と同じように四季（春・夏・秋・冬）とあり、季節に合わせた色とりどりの花が咲きます。春（10月頃）になると、桜も咲き、ゆっくりとお花見もできます。広大な敷地となりますので、園内にあるショップでレンタルサイクルで移動するのもオススメです。

おしゃれな雑貨店、ブティック、レストラン、カフェのお店がたくさんある「ニュー・リージェント・ストリート」はスペイン風の可愛らしいカラフルな建物が並ぶ商店街です。商店街の側をトラムが走行するなど、異国情緒溢れる雰囲気が魅力的です。カフェのテラス席に座って、のんびりとコーヒー、スイーツを楽しむのもオススメです。サマータイム期間、及び週末になると多くの人で賑わう場所です。

市街地から車で約15分ほどのところにある「ニューブライトンビーチ」は、夏になると海水浴、サーフィンを楽しむ人で賑わう場所です。海に突き出た造りの巨大な桟橋（長さ約300メートル）が特徴的で、名所の一つとなっています。また、ビーチ側に図書館があり、海を見ながらのんびりと読書をするのもオススメです。周辺にはレストラン、カフェ、サーフショップもあります。特に夏場の週末は混雑しますので、平日に行くのがオススメです。市内中心部よりメトロバスも運行しております。

クライストチャーチ郊外北部エリア、車で約1時間ほどのところにある「ハンマー・スプリングス」は、リゾート地としても人気のある温泉地です。エリア中心部にある「ハンマー・スプリングス・サーマル・プール＆スパ」には、露天風呂、ウォータースライダーなどが設置されたレジャー、ファミリーにもオススメの娯楽施設です。豊かな自然に囲まれたこの一帯では、トランピング、ジェットボート、バンジージャンプなど、アクティビティも豊富に楽しめる場所として人気があります。

クライストチャーチ市内中心部より車で約30分ほどのところにある「リトルトン」は、人口約3,000人ほどの小さな港町です。イギリスからの入植時代の面影を残す街には、レストラン、カフェ、雑貨店が建ち並びます。2011年に起きた地震の被害も少し残っていますが、週末に開催される「リトルトン・ファーマーズ・マーケット」にでは、野菜、果物などを扱うお店が並び、かつての賑わいを取り戻しつつあります。また、リトルトンへ向かう経由地の「クライストチャーチ・ゴンドラ」から見下ろすリトルトンの眺望、そして展望レストランでの食事はオススメです。